Career 4 Beautiesキャリアドクターとの対談2023年3月20日UP

皮膚科出身の美容皮膚ドクターならではの専門的視点を持ち、
また患者さん目線で美容のハードルの高さをよく存じていらっしゃいます。
日々、身近でわかりやすい美容診療に努めている大庭 雅子先生。
今回は、等身大のメッセージを頂きました!

大庭 雅子 先生

フェミークリニック 大庭 雅子 先生

“当直もなく、残業も多くなく、オンオフをつけやすい職種。
皆さんが興味をもつのは当然かな!と思います。
だからこそ、美容医療を通じてなにをしたいか!が大切だと思います。“

美容皮膚科医としてスタートしたきっかけは? 皮膚科医として、保険の皮膚科クリニックで勤務しており、そこでも少し美容をやっていたんですけど、もう少し美容を勉強したいと思っていました。
一般皮膚科と美容皮膚科のどちらもできた方が、のちのち選択肢も増えると思い、美容の仕事を増やしました。
美容は約4年のキャリアですけど、フェミークリニックは入職して1年半ほどになります。

なぜフェミーをお選びになったのですか? 手技や経験が少ない時期に、研修をしっかり受けられる安心感がありました。
経験の少ない手技があっても受け入れていただける体制と、美容皮膚科に特化している点で決めました。

ご勤務されての印象は? フェミークリニックで良かったと思います。
入職する前に、いくつか別の施設を見学したことがありますが、フェミークリニックが一番研修体制がしっかりしていると感じました。
実際勤務して働きやすいクリニックだと感じています。スタッフや看護師さんにも勤続が長い方もいらっしゃるので、スタッフへの安心感もありますね。

美容に転科されてお感じになったことは? 患者さんとの関係性が違います。
美容医療は接客業に近い部分があるのかな?と感じます。
また、保険医療より明るい場面も多いと感じています。保険診療は病気の方が来院するので、基本的には楽しい話は多くないですけど、美容診療では前向きなお話や、楽しいお話もできる。
そこが大きな違いでしょうか。

美容医療をやっていてよかったと思う瞬間は? 患者さんが美容医療を通じて前向きな気持ちになったり、クリニックに通うことが人生を楽しむきっかけになってくださることです。
悩みを解決できる手段があることを知ってもらえると嬉しいです。
美容医療にどんなことができるかをまだ知らない方も多いので、知ってもらうことで患者さんの選択肢が増えることにやりがいを感じます。

渋谷院はどんな患者さんが多いですか? 4院ある中で、渋谷院は、地域柄若い方が多いですね。
その中でもニキビ治療でいらっしゃる方が多いです。
若い男性も増えていますよ。 男性は増えているな~!と感じます。
若い男性で多いのはニキビ治療。あとは医療脱毛も増えています。
30代以上の男性はシミ治療が多いです。シミ一つで印象が大きく変わるので、人に会う機会が多い仕事の方に特に喜ばれる治療です。

SNSは大庭先生はどのように行っておりますか? 院長になってから(今年の5月)インスタグラムを開始しました。
院内の様子などを投稿することで、美容へのハードルが高い方にも身近に感じてもらいたいと思い始めました。患者さんの情報収集としても役に立つかな?と。
SNSはクリニックとしてはインスタグラム、YouTubeを行っています。
クリニックの紹介、症例…こちらは私がやっています。
もうSNSは必須になってきてますね。
TICTOKも流行ってますよね。いいな!と思いつつ…まだそこまでは進めていないです。

印象に残った患者さんはいらっしゃいますか? 「美容医療をはじめてやります!」という患者さんは印象に残っていますね。
そこから美容医療を習慣として取り入れてくださる方、美容医療に対するイメージが変わった、と仰ってくださる方は、嬉しくて特に印象に残っています。

美容も随分と裾野が拡がりましたね。 はい。通うまでは、怖いイメージを持たれている方がいらっしゃるのも事実です。
特に親世代はまだ美容に抵抗感がある方も多いです。
昔は美容医療は特殊なもの、特別な人がやるという認識だったと思うんですけど、最近はその人にあった取り入れ方ができるようになり、ご年配の患者さんも増えていますので変化を感じますね。
若い方は抵抗感がない方が多いです。美容の捉え方も違いますね。

将来の目標は? 私は、今年院長になりまして、これまでは総院長やクリニックに育ててもらったという感覚なので、早くクリニックにより還元できるようになりたいと思っています。
美容医療はこれからも進んでいくものなので、自分自身が学んでいくなかで、院内でも新しい提案ができるようになりたいと思っています。

大切にしている言葉はありますか? 現状に満足しない!です。
同じことを繰り返さない、日々成長できると素敵ですね!

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ご家庭とのバランスについてお聞きします。 今、子どもが4歳なんですけど、仕事は家族の協力がないと難しいと感じています。
夫も医師で家事も半々、完全に分業化しています。
私の場合、勤務の始まりが遅くて、帰りが遅い。夫は朝が早くて夜早いですし、週末のどちらか必ず夫が育児を行っています。それ(協力)がないと難しいですよね。
仕事と家庭のバランスは難しいですけど、でも、やっちゃうとどうにかなる、という面もありますね。

最近、ハマっているものは? お酒の飲み方…お家にはビールサーバーもあって…さらに日本酒クーラーもあり…(笑)
あと本が好きで、小説やビジネス本などなんでも読みます。

お子様とのかかわりは? 私は姉妹だったので、男の子がどんなものが好きか分からなかったんですけど、車とか、ウルトラマンとか、ゴジラにハマってますね~
ああ、こんなものがあるんだ~!と、初めて知ることも多くて、男の子の「文化」も面白いな~と思いますね!
あとは虫が好きで図鑑をよく見てます。でも、実物の虫にはビビってしまうので面白いです。

新たにチェレンジしていることはありますか? チャレンジではないかもしれませんが、(2023年)1月に出産する予定で、春には仕事に復帰したいと考えています。 4年ぶりの出産なので体力が心配ですが、産後は体力作りのためトレーニングをしたいです!これもチェレンジになるのですかね?

それはなによりです。おめでとうございます! ありがとうございます!

得意な施術は? 渋谷院は、若い患者さんが多く、特にニキビで悩んでいる方が多くいらっしゃいます。ニキビ治療は施術だけではなく、ホームケア、生活習慣など、複合的にケアする必要があります。肌治療やケアについていろいろな面からアドバイスするのが得意です。
ニキビがよくなった後も、シミや脱毛など違う治療で通い続けてくださる方も多いので、(ニキビ治療は)フェミーを知っていただくきっかけにもなっていると思います。
美容皮膚科のなかでもニキビ治療に力をいれているクリニックはそんなに多くないので、症例や施術経験が多いことも強みだと思います。

これから美容を目指すドクターへ 最近は、美容のドクターが増えていますね。
私自身、転科の相談を受けることもあります。
美容医療に対す信念がないと難しいかな?と思います。
保険診療よりも楽だからと転科を考える人もいますが、最近は美容医療における需要と供給のバランスも変わってきたので、やりたいことや自分なりの美容に対する考えがないと(就業は)厳しいと思いますね。
当直もなく、残業も多くなく、オンオフをつけやすい職種。皆さんが興味をもつのは当然かな!と思います。
だからこそ、美容医療を通じてなにをしたいか!が大切だと思います。

美容医療で大切にしている点や気を付けていることは? 患者さんのご意向に沿った提案ができるかどうか。
保険診療では、正しい診療をしていれば基本的には問題ないのですが、美容は+αの要素があるため、より患者さんの気持ちやライフスタイルに寄り添った治療の提案ができるかが、治療の満足度を左右すると感じています。

ありがとうございました。

インタビュー収録日:2022年12月5日(月)

編集後記

取材中、端々にクリニックへの感謝を述べていらっしゃいました。大庭先生の謙遜もあると思いますが、育てていただいている…という言葉には感謝と恩返しが見え隠れしていると見受けられました。症例や研修を積み、クリニックを早期に離れていくことが散見される今、自らの診療する力をクリニックに還元したいというお考えは、真摯なお人柄であることを証明しています。

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プロフィール

フェミークリニック 大庭 雅子 先生

大学を卒業後、大学の医局に入り皮膚科を専攻。皮膚科のクリニックの傍ら、美容皮膚科の診療をはじめる。2020年にフェミークリニックに就業。2022年5月に渋谷院院長に就任。わかりやすい診療を心掛け、美容医療をより身近にするよう、患者さまとのコミュニケーションを大切にしている。