Career 4 Beautiesキャリアドクターとの対談2023年1月30日UP

今年の春に美容に転科を果たした森川 敦子先生。
まだ、美容での就業歴は浅いながらも、持前の探求心と丁寧な診察を
心掛けています。
保険寄りの視点と、美容皮膚科寄りの視点をそれぞれ交わしながら、あるべき美容皮膚科医像に向けて、日々研鑽しています。
新鮮な視点ならではの想うこと・感じることをお聞きしました!

森川 敦子 先生

フェミークリニック 森川 敦子先生

“かかりつけ美容皮膚科医を目指したいな!と。
「ここにシミができたんだけど…」そんなちょっとした悩み相談をしてもらえるようなドクターになりたいなと思います。 “

美容に「転科」しようとしたきっかけは? 専門は腎臓内科でした。
初期研修が終わった時に、専門を(腎臓)内科か皮膚科か悩んだのですが、まずは内科をやってみよう!と思い内科を選択しました。
とても忙しかったですが、楽しくて充実した日々を過ごして、内科を10年ほど経験し、ある程度スキルを一通り積んで・・・というところで、今後は美容皮膚科をやってみたい想いもずっとありました。
しかも、年齢的にも新たに挑戦するのも最後かな?と思ったのが動機です。

数多くある美容皮膚科の中から、なぜフェミークリニック様をお選びになったのですか? 転職活動するまでは、大手か単院か、どこが合うかわからず、いろいろなクリニック見学をしました。
その中で、フェミークリニックを見学して、大規模でなく小規模でなく。
それなのに、患者さんに寄り添って提案、治療できていることにすごく感銘を受けました。
ひとりひとりにカウンセリングに時間をしっかり割いて、カウンセリングの内容も的確[新宿1]だったと思います。
私自分も美容クリニックをいろいろ受診していることもあり、その面をみてすごくいいな!と思いました。
患者さんの目線もそうだし、働く視線でもそうだし。
私は将来的に「かかりつけ美容皮膚科医を目指したいな!」と思っています。
かかりつけ内科医っていますよね!かかりつけを持つことで、自分の病態、歴を改善、小さな変化も気づけるような、まさしくかかりつけ医ができるのは、ここフェミークリニックかな?と。

美容ドクターとしてのキャリアスタートは? (2022年)4月から入ったので、まだ1年未満です。
当院がキャリアのスタートです。
4月からなので1年未満ですけど、日々、新鮮ですね~!(笑)

美容に転科されてお感じになったことは? はじめは、患者さんは怖いかな? クレームを言う人も多いかな?というイメージがありました。
私の診療していた内科に比べると、美容皮膚科の患者さん悩みを持って確実に来院しているので、治療を提案すると納得感があったり、すんなり受け入れて頂くなど「とてもいいな~!」と感じています。
次に時間配分の違いです。
カウンセリングの対応は、ひとつとっても保険診療と全く違うなと思いますね。
…やはり患者さんといえどお客様なので、説明などの丁寧さは今まで以上に求められます。

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保険の医療と異なる部分があると思いますが、工夫している面はありますか? 始めは…今でもですけど、知識がなかったので、知識を入れること。
施術もそうですけど、まずは知識がないと、患者さんに応対をしても説得力がないです。
説得力を持たせるために、新しい情報を取り入れて、患者さんにフィードバックするように心掛けています。

森川先生にとって美容とは? 「美容」は、自分を輝かせるもの、より輝かせることができるものですね! 
別に決してやらなくてもいいのもですけど、ただ(美容を)やることで自信がつく、輝ける、笑顔を与えることのできるのだと思います!

やっていてよかったと思う瞬間 はい、ありました。少し前なのですが…
どうしても消えないほうれい線の患者さんで。
エステ、はり・・・美容以外の施術をやっても、何をやってもダメで、結局当院に辿り着いて頂き。 
ヒアルロン酸注入したら、本当に綺麗になって、ご本人も大満足!
誰が見ても綺麗になって、笑顔で帰ってもらって・・・その後も来てくださいました。
それは本当に嬉しかったですね~!

印象に残った患者さんは? 先日、クマの患者さんで。
かなりひどいクマだったんです。手術が必要なレベルだったのですが、手術よりもできればヒアルロン酸注入で済ませたい、というリクエストでした。
カウンセリングでは私が施術を提案し、後日、北山総院長が施術されたんです。
その際のビフォーアフターを見てスゴイな!と
施術面のこだわり、細やかさは、とても勉強になりました。
この患者さんは印象に残りました。
と同時に、身近に良いお手本があるので、本当に有難くも思いました。

院内の環境はいかがでしょうか? 研修は本当に良くやって頂いてます。
また、施術面では総院長をはじめ先輩のドクターの層が厚く、経験豊かで素晴らしい先生も多く、また非常勤の先生にもお世話になっています。
常勤の場合、診療する回数が多いので、やった症例を自分で振り返ることができます。
「こんなに綺麗になった」「ここはもう少しこうしたら良かったのかな?」と。
研修も受ける機会もあり、わからないことも比較的解消できるため、環境面では恵まれていると思います。

美容とSNS、先生はどうお感じになっていますか? 多分、不得意なほうかと思います。(笑)
今、頑張って、スタッフにサポート頂きながらインスタグラムをやっています。
本当はTICTOKもしなければいけないんですけど…
戦略を立てながら、毎月、何をアップしてくか?相談しながらやっています。
集客は自分でやるとなると大変なのですが…だから差が出るんですね!…

好きな言葉は? 初志貫徹です!

理想のドクター像をお聞かせください。 先程、お話したのですが「かかりつけの美容皮膚科医を目指したいな!」と思いますね。
ちょっとした悩みでも、「ここにシミができたんだけど…」そんな相談もしてもらえるようなドクターになりたいな~と思います。

先生の趣味。ハマっているものはありますか? スポーツはしています! ホットヨガ、ゴルフです!
ヨガは長いので… ヨガも10年くらいですかね!
ゴルフは最近です。去年、一昨年くらいからですね。千葉か茨城に行きますね!
練習はYouTube見てやってます! 探求心はあると思いますよ(笑)

得意な施術は? 元々、手先が器用な方だと思うので、注射系がすきです。ボトックス注射とか。
施術ではないですが、私自身がニキビ肌で長年悩んでいた経験から、ニキビ治療とその診察・カウンセリングには自信があります。

内科のご出身ですのでお聞きしますが「美容内科」はどうお感じになりますか? はい、いいと思います。
ただ…あまりないですよね!
詳しくはわかりませんが、マーケットとしてはあると思います。
ただ実際、何を行っているのかわかりにくい面もありますね。
過去に点滴だけをやるクリニックもありましたけど、お話を聞いたらドクターは問診のみ…経営したいドクターは向いているかもしれませんね。
会社帰りにお手軽に元気を補充する!それでしたらニーズはありそうですね。

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診療に慣れてきた頃と思いますが、怖さを感じることはありますか? 常にあります。
患者さんの皮膚の色とかみて、診療プランを変更したりとか。
それは内科の時代もそうでした。10年やっても慣れてはきても、実際に決める時に怖さが出てきます。
怖さをできるだけリスクを回避するよう、かなり調べるようにしています。
決断するにとても怖さは感じています。

これから美容ドクターに求められるものは? 保険から転科したばかりで、まだ手探りです。
ただ、私の場合、本をたくさん読んだり、いろんなドクターの施術見学をしたり、ネットから学んだり、知識をまず増やすこと、次に技術、スキルをアップすることが必要だと思います。
ただ、患者さんとの関係性、ここは保険診療と違いはないと思います。
患者さんの悩みを傾聴する力、どこでもドクターは求められること。
数か月ですけど、やってみて身に染みています。
それができれば患者さんとラポール形成できて、施術を任せてもらったり、自分が培ったものを発揮できる場になるので、その自信が持てるドクターは美容に向いているな!と感じています。

また、副作用、薬、禁忌などの知識がないと、どこに行っても難しいかな?と。
基本的なことは美容でも必要かと思います。

自分がなりたい像があるのであれば、そこに向かっていければ!と思っています。

ありがとうございました。

インタビュー収録日:2022年11月21日(月)

編集後記

ここ数年、内科から美容に転科するドクターは増えています。従来に比べて、侵襲度が下がってきているため、転科するハードルも下がってきている背景も一因かと思いますが、今後、森川先生のキャリアモデルが出てくると思います。この取材で、なによりも患者さんファーストであることや、美容への探求心の高さを感じました。念願だった美容医療に転科し、更なる成長を応援したいと思います。

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プロフィール

フェミークリニック 森川 敦子 先生

大学を卒業後、医局に入り、主に腎臓内科で約10年のキャリアを積み、腎臓内科専門医、透析専門医等を取得。今年度からフェミークリニックで美容皮膚科医としてデビューを果たし、新宿院院長に就任。ご自身の掲げる目標「美容のかかりつけ医」に向かい、日々丁寧なカウンセリングと診療を実践中。内科医として培った患者さんへの細かな視点を大切にしている。